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PROCESS

製造工程

製造工程

平面加工

1平面加工

当社ではハサミ材料を板状で保管しております。その板にネジ穴などの加工を施しますが、よく切れるハサミにするためには、板を精密な平面にする必要があります。当社の特長である LSBS 加工も大きく影響を受ける大切な工程です。

穴加工

2穴加工

この工程でネジ穴を空けます。簡単なようですがこの作業はとても敏感です。刃材に対して直角に穴を空けるだけですが、高い精度が要求され、そのクオリティが実現することで職人の技術が発揮されるのです。

切り出し

3切り出し

刃の形に切り出します。例えばセニングのカット率は櫛刃のヘッド部分が大きな影響を与えています。小さなヘッド部分を精密に加工することや、カットシザーの切れ方に影響を与える刃線も自由にデザインすることが可能で、多種多様のハサミが誕生を待っています。

焼き入れ

4焼き入れ

ハサミは硬いだけでは用をなしません。すなわち、硬さとしなやかさが求められます。刃材を最高の状態にするためには、豊富な経験と最適な環境で熱処理をする必要があり、それが結実して高品質なハサミへと生まれ変わります。

セミオーダー

5セミオーダー

当社の特長として、ハンドルと刃を別々に選ぶことが出来ます。お客様のご要望をお聞きして、工場に届いたオーダーシートからハンドルと刃材を選んで溶接します。ハサミづくりのスタートです。

ハサミの形つくり

6ハサミの形つくり

ハンドルと刃材が溶接されハサミらしい形になりましたが、日ごろ目にするハサミとは程遠く、角張ってザラザラした状態です。それをなんの目印もなしに経験と感性によって美しい形へと仕上げていきます。刃の峰、ハンドルの付け根、あまり見つめられることがない部分もこだわっているのです。

刃付け

7刃付け

鋭く食い込む柳刃、すこし逃げる柔らかい刃、セニングがスムーズに開閉できる裏研ぎ調整など、様々なハサミの性格に合わせて 1丁々慎重に、そして丹念に作業が進められます。私たちが提唱するナイフエッジ加工は長年の研究と経験から開発されました。独特の開閉感と切れは正に研ぎ澄まされた感性によって生まれるのです。

最終仕上げ

8最終仕上げ

すべての工程を終えた刃は鏡面状に仕上げられ、組付けを待つばかりで、いよいよ仕上げの最終場面を迎えます。しかし職人はここで最も緊張しなければなりません。それはハンマーで刃を叩くからなのです。つまり「折れる」ことがあり、ここまでの苦労がすべて水の泡と化すことがあります。その恐怖心と戦いながらも理想の「「反り」が付けられた刃は、てこの原理で最大限の切断パワーを発揮するのです。

カットテスト

9カットテスト

完成したハサミはカットテストに入ります。単純に切れだけを求めるのではなく、ブラントカットやストロークカット、アウトサイドセニングなど、そのハサミが得意とする場面を想定して切り進められます。また、少々押切の強いお客様にも対応できるよう配慮されています。

彫刻

10彫刻

お客様のオリジナルロゴマークを入れることも可能です。(有料)ハサミに表情が出ますし、自分だけの刻印できっと愛着が湧くことでしょう。また型式品番とシリアルナンバーで、お客様の大切なハサミを管理しております。

梱包、出荷

11梱包、出荷

お客様のお手元へ大切な製品をお送りする前には、ボディを綺麗に拭きあげて、お手入れ用の付属品を準備して「このハサミがお客様の相棒になれますように」という願いと共に箱に詰め込みます。

お手入れ

お手入れ

ハサミは特に使い始めが肝心で、「カエリ刃を取る」お手入れが必要です。専用布かセーム革で刃をしっかり拭き取ってください。別売り品でセームホルダー、シザークリーナスプレーなどがあります。